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購読者数を大幅に超える新聞を仕入れと販売店元店主訴え 佐賀新聞社に1千万円賠償命令【佐賀県】
2020/05/15 (金) 17:18
http://youtu.be/DTMGZq0X68Y

佐賀新聞の販売店の元店主が購読者数を大幅に超える新聞の仕入れを強制されたなどとして、損害賠償を求めていた裁判で、佐賀地裁は15日、佐賀新聞社に1千万円あまりの支払いを命じました。

この裁判は佐賀新聞の吉野ヶ里販売店、元店主の寺崎昭博さんが2009年からのおよそ6年間、販売店の購読部数を大幅に超える新聞の仕入れを強制され、廃業を余儀なくされたなどとして佐賀新聞社に対し、1億1500万円あまりの損害賠償を求めていたものです。
訴状などによりますと吉野ヶ里販売店では当時、最大で日に500部を超える余分な新聞の仕入れを強制されたとしています。

15日の判決で佐賀地裁の達野ゆき裁判長は「仕入れの基準となる各販売店の年間販売目標の設定に被告の指示があった」などとして佐賀新聞社の独占禁止法違反を認め、およそ1千万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。

【原告・寺崎昭博さん】「販売店が苦しくて立ち行かなくなったころから、(仕入れを)減らしてくださいっていうことは言ってたんですけども、君のところだけ減らすわけにはいかない、
他も苦しいんだということを言われ続けて、捨てるための新聞のために銀行からの借り入れを繰り返すというようなことになってましたので、本当に苦しかったです」

一方、佐賀新聞社は「判決には事実誤認があり、非常に遺憾。内容を精査し控訴する」とコメントしています。