現実的ではないのは百も承知である。
荒唐無稽な話かもしれない。
だが、道営・ホッカイドウ競馬のような、門別競馬場のような立ち位置の地方競馬は、芝コースでのレースが行われてもいいのではないだろうか。
「馬産地競馬」として、2歳馬によるレースに注目が集まる競馬場であり、デビューした2歳馬たちが次の年には南関東や他の地区でダービーに挑む、
という、他にはない特徴を持つ地方競馬なのだ。
芝コースがあり、コスモバルクやハッピーグリンのように「芝コースでこそ」という馬がデビューする地方競馬になれば、
JRAの関係者やファンの注目度も更に高まるような気がするのだが。

現在、地方競馬では盛岡競馬場に芝コースがある。
だが、現在では馬産地とは言えなくなってしまった岩手と、馬産地である北海道では、その価値は全く異なる意味を持つのではないか。
コスモバルクやハッピーグリンのような馬が地元のレースを叩き台にJRAや海外のレースに挑むことができる、という意味でも大きいだろうし、
その前に翌年の日本ダービーやオークスを狙える2歳馬を探そう、というJRAのオーナーや調教師が増える可能性を考えても、
意味のあることではないだろうか。

最後にもう一度、お断りを。
門別競馬場に芝コースを作ろう、というのは現実的なアイディアではないことは私も理解している。
それでも、道営・ホッカイドウ競馬が持つポテンシャルを考えると、あったら面白いのになあ・・・、とつい考えてしまうのだ。
後に海外遠征ができる馬がデビューする地方競馬なのだから。