【今週のポイント】
大牧場の育成方針や、レースの振り分け戦略などが数年単位で変わっていくため、阪神JFのかつての登竜門的なニュアンスが、近年は少し薄れてきた気がする。
3冠牝馬アパパネのあと2010年以降は、勝ち馬がその後G1を制した例はメジャーエンブレムのNHKマイルC、ソウルスターリングのオークスのみ。
そして2頭とも、3歳秋以降は苦戦している。むしろ2着馬の方が息の長い走りを続けたり、牡馬に伍して勝ち負けしたりする例が目立っている。
となれば、今の阪神JFでアタマから狙うべきは、将来性よりも、現時点ですでに開花している完成度の高い馬なのかもしれない。

水曜夕方公開予定の有力馬診断では、ある程度血統から判断できる各馬の早熟性、ステップレースの内容も吟味して、単なる良血に惑わされない評価を心掛けたい。
牝馬、それもキャリアの浅い馬しかいないわけで、お宝も眠っているのではないだろうか。