「年始に二人で食事をした時、今後についての話が出たんですよ。
その時はまだまだ騎手やっていくと言っていたし、お互い頑張ろうなという話でね・・・。蛯ちゃんが決めた事だから、意思は揺るぎないものだし、僕は同期としてエールを送りますよ。

本音を言うとね、ジョッキー蛯名正義をまだまだ見たい。
30年以上ずっと一緒にやってきたからね。競馬学校時代からずっと。
僕ね、一番思い出したくない過去は色々とキツかった競馬学校時代なんですよ。
そんな時でも、蛯ちゃんとの思い出だけはホッとするというか安心するものなんです。
だから全てを封印したい思い出にはならずに済んでる。
蛯ちゃんは見ての通り学校時代からシッカリとしてて一生懸命で真面目だった。何かあると頼れるお兄ちゃん的な存在だった。
僕は競馬以外の事が本当にダメでね、いい加減で適当だし。
そんな僕の事をいつも心配してくれたのが蛯ちゃん。いつも傍にいてくれた。
なんでいつも僕の傍にいるの?て聞いたことがあって、お前が夜中に何処か遠くへ行ったら危なっかしいから戻ってこれないだろ!だから見張ってるんだよ!と(笑)。そういう所も蛯ちゃんの温かい優しさなんです。

だから昨日、公表すると聞いた時は、あー現実になってしまうんやと心にポッカリと穴が空いた感じ。蛯ちゃんの分まで頑張ります!とは、今は言う力が正直ないです。
僕もそろそろ本気で先を考えないといけないんだと思ってます。

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泣いた