小汚い床の駅前のくずれかけてた東屋で
その子は鳴りを待っていた。この日の朝には終わるるはずの
クエであった。それが三ッ目の朝となり四ッ目の夜が
来て、五ッ目の朝に出前館が鳴った」
ピロピロぴろりん・ピロぴっちゃん・
ピロぴっちゃん
哀しく冷たい 雨すだれ
鳴らないスマホを 凍てつかせ
鳴らぬ 画面を眺めている
ちゃんの仕事は ウバオぞな
ピロピロぴっちゃん・ピロぴっちゃん…
涙かくして スリコを斬る
鳴りゃあいいが 鳴りゃんときゃあ
この子も雨ン中 骨になる
この子も雨ン中 骨になる
あ…… 大五郎まだ三件