02年サッカー・ワールドカップ(W杯)の舞台となった10会場。
14年度の収支がプラスなのは札幌ドーム(札幌市)だけだ。同ドームの年間収入は37億2000万円とこの中では群を抜いている。
プロ野球の日本ハムファイターズが本拠地としていることが大きい。Jリーグのコンサドーレ札幌のホームでもあり、
スポーツ以外の催しであるコンサートでも14年度は10日間の使用で約46万人を集めている。

■大半の施設、年間収入が10億円未満

 W杯会場となった各施設を建設し、所有するのはいずれも自治体。現在ではどこも運営を指定管理者に委託して民間のノウハウを活用している。
とはいえ、実際は半官半民で官に頼った運営にとどまっている。札幌以外の9スタジアムはすべてランニングコストなどの支出が収入を上回り、
自治体が負担する指定管理料によって赤字を埋めている。それぞれJリーグクラブがホーム、または準ホームとしているが、
1チームの試合数が少ないサッカーだけでは、とても帳尻はあわない。

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http://www.nikkei.com/article/DGXMZO97409400Y6A210C1000000/