アメリカの中央銀行の役割は、かつて「物価の安定」とされていたのだが、通貨の価値さえ維持させればいいという姿勢が、歴史上何度も深刻な不況をもたらしてきた。その結果、現代のFRBの役割には「雇用の安定」が加わるようになった。

今、「物価の安定」に邁進するパウエルは、やがて「雇用」の問題と向き合わざるを得なくなる。そして再び緩和に転ずる。その時こそレバナス復活の狼煙である。