相場の嵐から「生き残り」賭ける投資家、現金に5兆ドル積み上げ

米金融当局のタカ派姿勢が誘発した嵐があらゆる資産クラスで吹き荒れる中、株式や債券からクレジット、
暗号資産(仮想通貨)に至るまで各市場の投資家は、その嵐から逃れる場所として現金に向かっている。投資家が
米国のマネーマーケット・ミューチュアル・ファンド(MMMF)に積み上げた額は計4兆6000億ドル(約663兆円)
に上り、超短期債ファンドの保有額は現在約1500億ドルに上る。そして「現金の山」はさらに積み上がっている。
EPFRグローバルのデータによると、21日までの1週間に投資家の現金保有は300億ドル増加した。こうした
資産クラスはかつてはリターンがゼロに近かったが、現在では2%台後半、一部では3-4%、もしくはそれ以上の
利回りを生んでいる。バーバラ・アン・バーナード氏は「今はまだヒーローになろうとするタイミングではない」と
指摘。「これほど多くの現金を保有しているのは、とにかく生き残って年を越したいと考えているからだ。しばらくは
油断ならない環境が続くだろう」と語った。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-26/RITJZFDWX2PS01?srnd=cojp-v2