国際決済銀行(BIS)のデータによると、台湾のロシア向け債権の残高は1億8400万ドル(約213億円)程度に
とどまっており対ロ制裁への参加は象徴的な意味合いが強そうだ。一方、韓国は17億ドル(約1970億円)、日本
は96億ドル(約1兆1100億円)のロシア向け債権を抱え、とくに日本の残高は世界で5番目に大きい。

国・地域別でロシア向け債権の残高が最大なのはイタリアの253億ドル(約2兆9300億円)。フランスがほぼ同額の
252億ドル(約2兆9200億円)で、以下、オーストリアの175億ドル(約2兆250億円)、米国の147億ドル(約1兆
7000億円)と続く。

オーストリアが上位に入っているのは、同国の銀行大手ライファイゼンのロシア現地法人が稼ぎ頭としてロシアで積極的に
活動してきたのが一因だ。