「カマキリさんに、そこまで相場を読む力はなかったと思いますよ。まだ規制も今より厳しくなく、資金さえあれば株価なんてある程度は操作できる時代だったんです。とにかく資金さえ集めれば、いくらでも相場を作ることができますから」

「相場を読むのが上手だったんじゃなくて、狙った株の価格をつり上げて相場を作っていたのではないでしょうか」

カマキリは、株式市場で「仕手戦」と呼ばれるさまざまな仕掛けをしていたとされている。
狙いをつけた会社の株価を意図的に暴騰させ、高値になったところで売り抜けて多額の利益を得る手法だ。罰則がないのをいいことにロックアップ破りも厭わなかった
アナリストは、カマキリの分析力には演出の部分も多く含まれていたのではないか、とみている。