NY円、4日ぶり反発 1ドル=112円25〜35銭、米政権運営巡る不透明感で
https://www.nikkei.com/article/DGXLASM7IAA05_S7A201C1000000/

1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4日ぶりに反発した。前日比25銭円高・ドル安の1ドル=112円25〜35銭で取引を終えた。
トランプ米政権のロシアとの不透明な関係を巡る疑惑が再燃。米政治の不透明感が増すとの見方から、主要通貨に対してドル売りが優勢となった。

ロシア疑惑に関してフリン前米大統領補佐官が訴追され、米連邦捜査局(FBI)に虚偽の供述をした罪を認めた。
米ABCは1日午前、「フリン氏がトランプ氏に不利な証言をする準備をしている」と報じた。
疑惑の追及が進めば米政権の政策運営に影響するとの懸念が強まり、円買い・ドル売りが優勢となった。

報道を受けて、米株式市場でダウ工業株30種平均が一時前日比350ドル安と急落。
投資家が運用リスクを避ける動きを強め、リスク回避の際に買われやすい円が上昇した。
米長期金利が低下し、日米の金利差縮小を見込んだ円買いも入った。

ただ、米税制改革の実現への期待がドルを支えた。
1日は共和党上院トップのマコネル院内総務が「税制改革法案を可決させるのに十分な票を確保した」と述べたと伝わった。
上院本会議で1日中にも法案が可決されるとの観測が強まった。