1
突然の非日常から始まる新しい日常によって、単調で息苦しくなったそれまでの日常を救うという企みは、非日常の突然性が失われれば失敗するから。(68字)


2
青は空でも海でも遠くからのみ分かる幻である一方、その青に海では現実の変化が反映され、空では日常が類比できる点では、ただの幻ではないところ。(69字)


3
単調な日常を持続すること自体に伴う、その持続を損なう心理を破壊し、単調な日常を維持する、外観に現れない心理機構が日常には備わっているということ。(72字)


4
赤い風船という真に予期しない非日常出現により、単調な日常の救済願望についての自信ある考察がすでにいつもの日常の中にあったと気づいたということ。(71字)