>>529
アメリカの公立の義務教育は、日本の中学校を卒業したのと同程度で、
それほどレベルの高いことまで勉強するわけではない。
しっかりした仕事をしようとしても、ウェイトレスのような単純労働になってしまう。

アメリカでは長いこと真面目に働いても、ブルーカラーからホワイトカラーに昇進する
チャンスはほとんどない。肉体労働がいやになった、接客業には向いてない、
その日暮らしでは先行きが不安で困ると考えると、
何かを学ぼうとコミュニティ・カレッジ(米国の職業訓練校)に行く。

学費も非常に安く、州の居住者であれば、高校の成績がどうであっても入れてくれる。
州の居住者であれば、高校の成績がどうであっても入れてくれる。
職業訓練的な色彩が強くて、必ずしも卒業することを目的にして勉強するのではなくて、
一年間そこで技術を習えばいいと考える人もたくさんいる。
そういう学生が多いから平均年齢が高く、卒業する確率は低い。

それでもコミュニティ・カレッジで勉強して、四年制の州立大学に編入して、
もっと高度なエンジニアを目指す人もいる。
さらにごくわずかの上澄みだけではあるが大学院まで行く優秀な学生が必ずいる。

「朝鮮半島から流れてきても、ベトナムから流れてきても、10年後には大統領の補佐官になれる」というのが、
アメリカの移民の合い言葉になっているように、上澄みの上澄みの上澄みだけではあるが、
そういう道が開かれているところは日本と根本的に違う。