サシガメ(刺椿象・刺亀虫)は、カメムシ目カメムシ亜目のサシガメ科 Reduviidae の昆虫の総称。世界で900以上の属に分類される6,000種以上が知られる。
時にはサシガメ上科の他の科を含めて「サシガメ」と総称することもある。なお、名前や形が似たものにマキバサシガメ科があるが、系統的に近いものではないと考えられて別の上科に分類されている。

一般のカメムシ類とは異なり肉食性である。多くの種は捕食性で、主として昆虫などの小型無脊椎動物を捕らえるが、ヒトを含む脊椎動物に対する吸血性を発達させたものがあり、昆虫食の種でも捕らえたり触れたりしたときなどに偶発的にヒトを刺すこともある。
ヒトなどから吸血する種の一部は感染症の媒介者ともなり、シャーガス病の原因となる。トリパノソーマを媒介するブラジルサシガメなどの Triatoma 属の種が有名である。