精選版 日本国語大辞典の解説
斜に構える
https://kotobank.jp/word/%E6%96%9C%E3%81%AB%E6%A7%8B%E3%81%88%E3%82%8B-524336
リンク先を見ても解るとおり、「体を斜めにしてカッコつけたポーズをとること(歌舞伎の見得など)」や「物体の位置関係が斜めである事」などを指して
昔から色々な意味で使われて来た言葉です。
「改まった態度をする」が本来の意味、という決まりは昔から全然ありません。
「ほかの使い方は誤用」という情報は最近(少なくとも10年は流行ってないと思います)ネットを中心に広まったデマです。
(検索してみると所謂「いかが系ブログ」や、昔コピペで問題になったキュレーションサイト系で主に記事ネタになっているのが分かります)

また剣術で「武器を相手にまっすぐ向けない、斜めの構え」というのは「八相」とか「車」とか、既に武器を振りかぶっているような構えの事です(武器が左右に斜めになるか、姿勢が斜めになるやつです)。

剣道でも、相手と向き合う時の中段の構えを「斜に構える」とは言いません。むしろ小手をガードするために剣を右斜めにするか、面や胴を打たれにくくする為に相手の方をまっすぐ向かない構えの事です(読み方は多分「はす」が多い)。
試合前からそういう形で向き合う事はありません。また、防御的な構えなので露骨にやりすぎると「ファイトがない」とか言われる場合もあります。

「斜に構えるは剣道の中段の構えが由来」という解説が出回っていますが間違いなく絶対、出典不明のデマなので信じないでください!
そんな話が載っている辞書はありません!(繰り返しますが辞書に載ってる「武器を斜めに構える」とは「左右にずれた斜め」の事です)