【ひきこもり8050問題】長男殺害に至った元次官の孤立 なぜ支援を頼れなかったのか

https://news.yahoo.co.jp/byline/masakiikegami/20191210-00154369/

 事件は、6月1日午後、東京都練馬区にある自宅で起きた。

当時76歳だった元農水省事務次官は、44歳の長男の首などを何度も突き刺し、失血死させたとしている。

 殺害された長男は、長年、ひきこもり状態にあったとされている。

 報道によると、中学で頭を叩かれたり背後から蹴られたりするいじめを受けるようになった頃から、家庭内で暴力を振るうようになった。

大学進学で1人暮らしを始めたものの、卒業後もゲームにふける生活を続け、事件の1週間前に実家に戻ったという。

 一方、元事務次官は、犯行の動機について、川崎市で児童ら20人が殺傷された事件が頭をよぎり、

「長男が子どもたちに危害を加えてはいけないと思った」との趣旨の供述をしているとも報じられた。