東京都下の某市に、東×ハイスクールがある。
そこの浪人たちが私鉄の車内で「都の西北」を歌って騒いでいた。

同じ車両にたまたま居合わせたのが、早稲田高校に通う俊才・A君である。
A君は、呆れたように口を開いた。
「おいおい、あんたら浪人なんだろ、一丁前に早稲田の校歌なんか歌っちゃダメだよ」
これを聞いて東×ハイスクールの浪人生たちは、「んだとコラ」などと凄んだつもりだったのだが、
いかんせん、人種が違う、スケールが違う。
A君は平然としつつ、「よし来い!次の駅でおまえら全員降りろ!」 と言ってのけた。

やがて駅に到着すると、全員がホームに降り立つ。
そして、東×ハイスクールの3浪である体重120kgのデブが、A君の胸倉をつかんだ。
しかしA君はパシリとその手を払い、それからそのデブの腹にまっすぐなパンチ一閃!
はぉおっとデブがうずくまり、仲間の浪人生たちは皆が顔面蒼白となった。
A君は 「今日はこのへんで勘弁してやる、おまえら、せめてマーチくらいは受かれよ」と言い放った。
「はい…分かりました」と浪人生たちはうなだれた。