原田海、涙のボルダリング初出場V君が代「染みた」
[2018年9月16日7時0分]
スポーツクライミング世界選手権 ボルダリング男子決勝 金メダルを手にはじけるような笑顔を見せる原田海(撮影・戸田月菜)

スポーツクライミング世界選手権 ボルダリング男子決勝 金メダルを授与された原田海(中央)(撮影・戸田月菜) スポーツクライミング世界選手権 
<スポーツクライミング:世界選手権>◇第9日◇15日◇オーストリア・インスブルック◇ボルダリング男子決勝
19歳の原田海(かい、神奈川大)が、ボルダリングの世界チャンピオンに輝いた。初出場の世界選手権で、W杯でも表彰台に乗ったことのない新鋭が、
最高の結果を手にした。
原田は1課題目から最終4課題目まで全て完登。暫定1位で迎えた最終4課題目、1つ1つのホールド(突起物)を丁寧につかみ登っていき、
トップホールドに手をかけると、ぶら下がったまま勝利の喜びをかみしめた。会心の1撃(1トライ目で完登すること)で優勝を決め、
壁から降りるとうずくまり、こみ上げる感情のままに大粒の涙を流した。
表彰式後に金メダルを手にした原田は、目を潤ませながら日の丸を背に君が代を聴いた。「まだ実感がないです。
国歌を他の人が流すのは聞いたことあったんですけど、自分が流すのは新鮮で、染みるものがありました」と表情をほころばせた。
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