【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 31-3】
・But it can be said ...:
"it is p.p.(or 形容詞) that ... の形で、p.p.(or 形容詞)がthat ... と関係することはほとんどありません。従って、it is ... thatの中で、この形だけは「形式主語...名詞節」と考えてまず狂いはないのです。"←伊藤先生はこう言い切ります。

実は『英文解釈教室』にこのくだりはなく、『ルールとパターン』にもないのです。『テーマ別』にはあるのですが、これ以上の説明はありません。

「どうしてかなぁ〜?」と考えて分からず、数カ月が過ぎたある日発見しました。『総合上級篇』巻末の文法解説(p.278) に以下のような記述があったのです!
「It が前出の語句を受けるとすれば(=前方照応)、that節は直前のp.p. または形容詞と関係を持つことになるが、
I am persuaded (sure) that he is innocent. のように、be p.p. (形容詞) that の構文は人を主語にするのが原則(即ちit にならない)。
またIt is ... that の強調構文がp.p. や形容詞だけを強調することはないからである。」

深いよね〜、ホントに。

・I think the Japanese are a people ...:
a people 「国民」はこれが3回目(p. 176, 223)。徹底してます。

・by [in] virtue of:
= because of 。by より in の方が硬い表現になるそうです。not ... but ...の係り結びは良いでしょう。
(余談ですが奥井先生はso ... that などの相関語句を係り結びという古典の文法用語を使って表します。)