【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 30-2】
・..., though no doubt even when:
no doubt は名詞の副詞的用法。
ここの説明では"前置詞がないまま副詞的に働くことを知っているのが…"と、それらしい説明はされていますが、なぜか明言は避けており、「文法篇」の「名詞の副詞的用法」にも収録されていません。
ところが『テーマ別』の「構文と訳出」内の"名詞の副詞的用法"の中では収録されました(p.268)。
これが従属節内の複文の主節 there are waves ... にかかります。
thoughはここでは説明がないですが、通常の「…にもかかわらず」の意味で主節にかかると変です。
「海は決して静止しないのはなぜか」⇒「なるほど、ほとんど静止している時がある」←「見えない波がたしかにあるのにも拘らず」
ここは、主節の後に従節を導いて、「もっとも、とは言っても…なのだが」の用法なのでしょう。
そうしないと前ともつながらないし、後の「しかし、海はいつも動いている」のbut にもつながりません。
試訳すると
「なぜ海は決して静止しないのでしょうか。
なるほど海がほとんど静止しているように見える時はあります、もっとも鏡のように見える時でさえ、小さすぎて我々の目に見えない波がたしかにあるのですが。けれども、・・・」。

・is always moving, even so much that ...:
so much that ... は成句扱いされてはいませんが、so ... thatの相関があります。moving にもかかっています。むずかしい。
一応電子辞書の例文検索に当たってみます。"so & much & that"でやってみました。
He eats so much that he has become a tub. (tubは「おけ、たらい」ですがここでは「デブ」)
「彼は大食を重ねついにデブになってしまった」
(つづく)