タクシーから現金入りのセカンドバッグを盗んだとして松山東署が7月に窃盗容疑で松山市の20代の女性を誤認逮捕していた問題で、
愛媛県警が22日までに、県警職員の福利厚生団体である互助会を通じて、
女性に50万円を支払っていたことが捜査関係者らへの取材で分かった。
署は7月8日に女性を窃盗容疑で逮捕。自宅を家宅捜索し、2日と3時間30分にわたって拘束した。
しかし、勾留請求が認められず、釈放された後の捜査で女性が事件と無関係と分かった。
捜査関係者らによると、互助会は県警職員らの会費や売店などの収益事業費で運営。
違法な捜査はなかったとし、誤認逮捕に対しての「見舞金」
として互助会から女性に50万円を支払ったという。愛媛県警による女子大生誤認逮捕問題に関し、
山本順三国家公安委員長(参院愛媛選挙区)は22日の記者会見で「極めて遺憾。
私自身の地元の話だが、大変怒りを持って推移を見守っている」と話した。山本氏は
「再発防止を徹底するように警察を指導し、今後の捜査の在り方などについて、
しっかりした対策を講じないといけない」と強調した。