昔男が後涼殿と清涼殿の隙間を通った所、
高倉の宮の御子様の宮達が大勢いらっしゃるそうです。
女で手に入れられそうもなかった女妻にしたくても出来なかった女を何年間も求婚し続けていたが、
夕霧が一面に立って、
もし出歩かなければならない事があると自分の足で歩く。
蛍が飛び回っていたのを、
世話をし続けなさっている様だ。
山に籠って仏道修行をしよう。