>>878
哺乳動物の場合、ゲノム量が多すぎる遺伝子座では、両親から受けた方の一方の染色体だけが活性化する(もう一方が不活性化)というような機構が備わっている。
遺伝子座によって、必ず母方のみ活性化、必ず父方のみ活性化、細胞ごとにランダムで決まる、発生初期にどっちか一方が活性化するがが個体ごとにランダムで決まる、の4パターンがある。
後者二つの場合も全く染色体・遺伝子の同じ一卵性双生児やクローンでも体質等々に違いが出てくる原因になる、

一対二本の遺伝子のどっちが発現するかの選択とは別に、アポトーシスでも差がでる。
或る程度の傾向はあるけども、ランダム的要素の絡む、初期の脳神経経路、毛細血管の形成、指紋なんかが、そういうものにあたる。
脳神経経路の初期の状態の違いは、一生モノの性格や得意分野の違いとして出てくる。
指紋、掌の毛細血管、虹彩……等々の個人識別が双子にも使えるのも、この原理。

犬・猫のクローンを作ってみると、遺伝的には全く同じはずのものが、斑のパターンの全く違うのが生じたりは、その両方だ。