【萩生田光一】萩生田氏 “暇がない”答弁で共通テスト中止署名4万筆を無視|日刊ゲンダイDIGITAL
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2019/11/08

2020年度から始まる「大学入学共通テスト」の英語試験民間活用の延期を公表した萩生田文科相。
会見では「直ちに行うべきは、これ以上の混乱を現場の皆さんに与えないためのきちんとした説明」などと言っていたが、
大混乱させた受験生の声を受け止める気はサラサラないらしい。

 7日の参院文教科学委。立憲民主党の蓮舫副代表は、東京都内の高校生らが文科省に提出した「大学入学共通テスト」の中止を求める約4万2000人分の署名について、
萩生田氏に「読まれましたか」と質問。
すると、萩生田氏は少しも悪びれた様子もなく、「読む暇がなかった」などと答弁した。

 蓮舫氏は「その程度の認識とは衝撃的」と憤っていたが当然だろう。
高校生らの主張は、「民間に採点を任せる国語と数学の記述式問題についても問題がある」「当事者がおかしいと言っているのに、
誰の声を聴いてどういう判断で実施しようとしているのか疑問を感じる」という至極まっとうな指摘だ。
5分もあれば読めたはずなのに「暇がない」とはアングリだ。

そもそも「最大の被害者」とも言うべき現場の高校生の声を聞かず、一体誰に「きちんとした説明」をするつもりなのか。
萩生田氏の姿は「責任を痛感」と言うばかりで逃げ回る親分の安倍首相と同じ。反省しているそぶりを見せているだけだ。
 50万人分の記述式問題をバイトに20日間で採点させるというむちゃくちゃな採点についても、
「問題点を整理して高校生に周知する」とか言っていたが、高校生が答弁を聞けば「今からソレかよ、オイっ」と怒り心頭だろう。

「萩生田大臣の頭の中には、とにかく一刻も早く事態を収拾することしかない。そうでないと、自分もクビになりかねないからです。保身しかないから受験生のことなど頭にない。
問題の本質をてんで理解していないのです」(政治評論家の本澤二郎氏)