>>92のつづき)

● 第2章 木曜日 ── 公文の宿題の締め切り日 ──

さとる:「こうじー、公文の宿題、やっといた?」
こうじ:「やってない。」
さとる:「何でやらないんだよ。」
こうじ:「自分でやるべきものを人にやらせておきながら文句言うのかよ。」
さとる:「今から急いでやって。一生のお願い。」
こうじ:「あのドリル、今ここにはないよ。」
さとる:「今から家に取りに行けよ。」
こうじ:「家にもないよ。」
さとる:「無責任だぞ!」
こうじ:「無責任なのはどっちだろうな。」
さとる:「とにかくお前の責任でどうにか終わらせろ。」
こうじ:「昨日提出した。」
さとる:「どこに?」
こうじ:「公文の事務所。」
さとる:「勝手なことするな! こうじが宿題の問題解いて俺に渡せばいいだけの話だ。」
こうじ:「勝手なことしてるのはどっちだ? 他人に宿題を丸投げしてる人がよく言うよ。
 さとるが俺に宿題を代筆させてることも、昨日、事務所の人に話しておいたから。」
さとる:「怒るぞ! こうじが公文まで行ってチクるなんて。」

(つづく)