https://woman.infoseek.co.jp/news/bodycare/joseijishin_d22170

「農薬などが原因で健康を損なう化学物質過敏症は病気として認められているのに、携帯電話や電子機器が原因の電磁波過敏症については、
日本では病気として認められていません。すでにスウェーデンなどの北欧の国では正式に病気と認定され、アメリカやイギリス、
フランスなどでも子どもや妊婦に対し携帯の使用制限をしています。医療先進国であるはずの日本は、この分野に関しては実に遅れているんです」
 
そうため息をもらすのは、北里大学名誉教授で、そよ風クリニック(東京都杉並区)院長の宮田幹夫先生。化学物質過敏症や電磁波過敏症を専門とする数少ない医師だ。
スマホやパソコンの普及により頭痛や吐き気を訴える人が増え、注目されつつある「電磁波過敏症」。
しかし、日本では「トンデモ病」扱いされているのが現状だ。
果たしてこれは本当に、新たな現代病なのか?30年以上にわたって研究を続ける宮田先生に、解説してもらった。
 
そもそも電磁波とは、電気が流れるときに発生する電場と磁場が絡み合って、
波を描きながら進む電気の流れのこと。少し難しいが、電気があるところには必ず電磁波が発生していると考えればいい。
 
「よく『電波』との違いを尋ねられますが、電波も電磁波の一種です。
ガンマ線やX線などの放射線、紫外線、赤外線、可視光線(人の目に見える波長の光)などの光も電磁波の一種なんですよ。
放射線の恐ろしさは3・11以降、誰もが知るところとなりましたが、ほかの電磁波についてもすべて、何かしら人体に作用しているんです」