https://www.gizmodo.jp/2018/11/news_carlos-ghosn.html

司会:まあ、高給高給と言われるけど、世界中を飛び回ってますからね。どうなんでしょう、仕事とペイのバランスは?

教授:もらい過ぎですよ。いま世界中でこれが問題になってる。もっとCEOの取り分を減らして社員に還元しなければならない。
CEO対社員の給与差を見ると、'60年代アメリカでは20対1だった。それが今や300対1ですからね。誰が見たっておかしい。
さっき言及のあったプジョーCEOのカルロス・タバレスは国会に呼ばれたときこう言った。「自分たちはスポーツカーみたいなもの。普通と違うのだから、給料ももらう」とね。
でもそんなのおかしい。メシアじゃないんだから。スポーツのコーチみたいな仕事なのに。

司会:フランス国内メディアの反応も2つに割れていますね。右翼は日本の謀反だと。左翼はデブ猫(ブルジョワ)の失墜だと。
フィナンシャルタイムズの論説はプライベートジェットで太陽に近づきすぎたんじゃないかと書き、ギリシャ悲劇の「ヒュブリス」(身の破滅をもたらす驕り)が今ほどCEOに蔓延している時代はない、
こんな高給取りの時代はゴーンのジェット墜落とともに終わる、と言っています。本当に国民の信頼は失墜するんですかね?

教授:ですね。現に米CNBCの世論調査でも中国以外はみな、大企業の経営陣の給与が問題だと答えています。世界中の潮流です。