K-1を運営する「M-1スポーツメディア」から民事訴訟を起こされたのは2018年2月のこと。
他に彼の実父、所属ジムの会長、RIZINの運営会社なども訴えられている。

訴状によると、発端は2015年。
那須川が「あと一人やりたい選手がいるんですけど、K-1の武尊選手です。かかってこいよって感じですね」
と煽ったことに始まる。
さらに昨年大晦日、「誰が僕の相手で見たいですか」と発言し、観客に「武尊」と言わせたというのである。

武尊は、K-1を舞台に活躍するチャンピオン。
両者の戦いが実現すれば、夢の対決になるハズ。
が、K-1側は、団体を跨いだ「煽り文句」が他団体の興行に対する不当な介入にあたると主張するのだ。

原告代理人弁護士の話。
「武尊は那須川選手から逃げているとSNSで誹謗中傷され、
K-1のプロデューサーや運営会社全体がダメージを受けました。
被告側の営業妨害によってイメージダウンし、スポンサーが離れた事実があるのです」

損害賠償請求額は、その離れた6社分など、約1億3700万円になるというが、
訴状に載るスポンサーのうち、1社に接触すると、
「ウチは、イベントの時にお弁当を出す契約を、去年3回しただけです」
とのことだ。