国土交通省は26日、有識者らによる国土審議会計画部会で、今後10年の国づくりの指針となる国土形成計画の原案を示し、了承された。リニア中央新幹線の意義を明記し、「国家的見地に立ったプロジェクト」と位置付けた。6月の国土審議会を経て今夏にも閣議決定される。

原案では、国土構造の基本構想に「シームレス(切れ目のない)な拠点連結型国土」を掲げ、日本列島全体のつながりを強化するとした。その一環としてリニア、新東名・新名神両高速などの開業で、東京、名古屋、大阪の三大都市圏を結ぶ「日本中央回廊」を形成し、国際競争力の強化や地方活性化を図るとした。

特に東京・品川-名古屋間を約40分、品川-大阪間は67分程度で結ぶリニアについて、時間短縮効果によるビジネスや観光の人流促進、巨大災害時を見据えた東西大動脈の二重系化など開業の意義が並んだ。

また、国や自治体に対して「JR東海による整備が着実に進められるよう、必要な連携・協力を行う」ことを要請した。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/95c28187699b37d1dad8efc68766c224a68557c7