スポーツ推薦を導入していない関東陸連加盟の非強化校が、「その基準タイム」をクリアできる選手を10名揃えるのが至難の技

以前は1万メートル34分以内か5000メートル16分30秒以内の公認記録を持っていれば、予選会に参加できたのだが、第95回から予選会参加資格が1万メートルの公認記録のみに限定された。
それによって第95回以降、予選会に参加が約10大学ほど減少した。
スポーツ推薦導入していない非強化校にとって箱根駅伝の予選会出場は大きな目標。
このレギュレーションの変更により、層が薄い横浜国大、千葉大、成蹊大、成城大などが選手を揃えられず予選会参加を果たしていない。
芝浦工大に至っては95回の予選会では選手を揃えられず、予選会にエントリーできなかったが、「駅伝」にみに限定したスポーツ推薦を新規導入し、第96回以降はまた予選会にエントリーできるようになった。

今回は新型コロナの影響で、記録会が少なかったということもあり、参加校のさらなる減少が予想されたことから、今年に限り1万メートル34分以内の公認記録に加え、5000メートル16分30秒以内の公認記録が再度、認められた。
今年、埼玉大と茨城大が予選会に参加できたのは、今年限りのレギュレーション再変更によるところが大きい。

その厳しいレギュレーション変更であっても、予選会に出場し続けているスポーツ推薦を導入していない大学は
慶應義塾、高崎経済、東京、東京理科、一橋、学習院、東京工業、上智、防衛の9大学と東京大大学院と東京工業大大学院

ただ、東京工業大大学院は正規メンバーだけだと、メンバーを揃えられないこともあり、既に陸上競技を引退して研究に専念している学生を加えることもあるという。

東工大大学院がメンバーを揃えられず、予選会エントリーを諦めていたときに、拓殖大工学部時代に箱根駅伝8区を走った経験のあるものの既に陸上から足を洗って、金属材料の研究に専念していた大学院生に入ってもらったこともあるらしい。
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https://number.bunshun.jp/articles/-/841282