早大の政治経済学部は定員厳格化の結果、以前よりも合格が難化しています。
2017年度から2019年度までの入試のデータを見ると、一般入試とセンター利用入試の志願者数の合計は減少の一途をたどっています。

一方MARCHの一角、明治大は一般入試やセンター利用入試での志願者が減少しているにもかかわらず、なぜか政治経済学部だけは増加しているといいます。いったいなぜでしょうか。
教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。

早大とは対照的に、明治大の政治経済学部の志願者数は前年よりも増えています。
ここで考えられるのは、早大の政経から明治大の政経にくら替えした受験生の存在なのです。

政治経済学部を持つ大学の数は少なく、専門的に学びたい学生にとって文学部や法学部のように志望大学の選択幅が広くはありません。
こういった状況を踏まえ、確実に合格するために早大から明治大の政治経済学部に変える受験生は、一定数がいると見て間違いないでしょう。


「明治大に落ちて東大合格」という話が、ネット上で一時期話題になりました。ここ数年の私立大の難化は予想以上に進みました。

定員厳格化を維持し続ければ、MARCHの一般受験者に早慶や東大、一橋大などを第一希望とする学力最上位層が流入してくる割合が高くなることは避けられません。
学校の内申点が高い受験生が推薦・AO入試を利用して、早々と明治大の合格を決めようとする動きは今後加速すると考えられます。

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