Z会増田塾
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関西大学
君が関西大学を目指そうと思ったのはなぜか?
もしそれが、「同志社や関学には手が届きそうにないが関大ならなんとかなるかも」的なものであるならば、大きな勘違いである。関関同立の中で、関大は関学や立命と変わらないレベルである。たとえば個別の法学部で比較すれば、過去2年の平均偏差値で、関大59、立命56、関学56で、関大が3の差をつけて難しいのだ。
「関関同立の中で簡単そうだから」という安易な気持ちでは、関大合格は難しいだろう。なぜなら、実態は関関同立の中で簡単でなく、関学、立命と同レベルだからである。甘く見て戦いに挑んで勝つのは難しい。

関西学院
君が関西学院大学に持つイメージはどのようなものだろうか。
3、4年前までは「関西学院>立命館=関西」だったが、この2年の数字で見れば「関西学院≒立命館≒関西」である。それぞれの看板学部においては、他の2大学より偏差値が高く、もちろん難易度も高い。関関同立において同志社は頭ふたつほど抜けて難しいが、残りの3つは同様の難易度である。言い換えれば、関関同立の中で関西学院の難易度は下がっていると言える。もちろん2015年から始まった私大難化現象によって関西学院の難易度は上昇しているが、その上昇度合いは、関西や立命館に劣るのだ。
たとえば、国際、経済、商学部で見た時は、関学>立命・関大となるが、社会、法、文でみると関学<立命・関大となる。平均して文系全体でみれば、同等のレベルである。

同志社
同志社大学は基本を大切にした大学である。
奇をてらった難問よりも基本を大切にした問題で作られているからである。各学部の合格最低点を見てほしい。私大文系大学の合格最低点の平均は、65%程度である。同志社大学は、難易度の低い学部でも70%程度、高い学部になると80%を超える学部もある。関関同立の中では、偏差値も問題の難易度も高い。
しかし、それでも基本を大切にしている。その基本の積み重ねの延長線上にある入試問題である。その点で、関東の早慶上智とは違いがある。関関同立の中で、最難関であるのは間違いない。
入試問題の難易度という点でも、関関同立の中で難しい部類に入るだろう。しかし、その問題は基礎を逸脱していない。難問の対策を進めるのではなく、基礎のアウトプットとその運用、使いこなしこそを問い、求める大学、それが我々から見た同志社大学である。

立命館
立命館大学は、近年、大学の中で注目を集めてきている。
2015年から始まった私大文系の難化現象は、関関同立にどう作用したのだろうか。単純に比較すれば、

    2015⇒2019  差
立命館 54.1 ⇒58.5  +4.4
関学  55.1 ⇒57.5  +2.4
関西  54.0 ⇒57.7  +3.7
同志社 58.4 ⇒61.0  +2.6

となる。これは、2015年の大学内学科平均偏差値(文系学部)と2019年のものを比較してのせたものだ。そして、この差を見ればわかるように、立命館は関関同立の中でもっとも難化した大学である。2019年時点で、立命館と関学と関大は、ほぼ同レベルで平均すれば差はないのだ。仮に君が、「立命館ならなんとかなる、自分でも手が届きそう」と考えて立命館志望だとするなら、それは改めたほうがいい。上の数字をもう一度見ればわかるように、2019年の立命館のレベルとは、2015年の同志社のレベルである。
君が目指す立命館とは、関関同立の下の方ではない。4年前の同志社のレベルの大学なのである。