防衛大学校という、厳しくも有意義な学生生活を終えた後には、自衛官任官への道が待っています。
陸上要員は陸上自衛官(陸曹長)に、海上要員は海上自衛官(海曹長)に、航空要員は航空自衛官(空曹長)にそれぞれ任命され、幹部候補生として各自衛隊の幹部候補生学校に入校します。

陸上は約9ヶ月の幹部候補生学校での教育訓練と約3ヶ月の普通科隊付教育を経て、防衛大学校卒業後約1年で幹部自衛官(3等陸尉)に任命されます。

海上は約1年間の幹部候補生学校での教育訓練を経て幹部自衛官(3等海尉)に任命され、国内巡航を経て遠洋練習航海に出発します。

航空は約半年の幹部候補生学校での教育訓練と約半年の部隊勤務等を経て、防衛大学校卒業後約1年で幹部自衛官(3等空尉)に任命されます。

陸上自衛官
小隊長、中隊長、大隊長、連隊長などの指揮官、学校教官等及び陸上幕僚監部等司令部での勤務

海上自衛官
艦・艇長や哨戒機の機長、学校教官等及び海上幕僚監部等司令部での勤務

航空自衛官
戦闘機・輸送機パイロット、ミサイル・レーダー等運用指揮官、学校教官等及び航空幕僚監部等司令部での勤務

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海上保安大学校本科を卒業し、三等海上保安正に任命され専攻科を修了すると、実用英語能力、国際関係知識等の国際業務対応能力の習得を図るとともに、現地赴任に当たり必要な実務能力を取得させることを目的とした研修科国際業務課程へ進みます。
国際業務課程修了後、初級幹部として巡視船等に乗り組み、海難救助、海上環境の保全、海上における犯罪の予防、海上交通の安全の確保等の海上保安業務に従事します。
また、希望と適性により、航空機のパイロットとしての教育を受けた後、航空要員として海上保安業務に従事します

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気象大学校卒業後は、本庁や地方気象台などに配属され、気象、地震・火山、海洋等の観測、予報、防災、調査、技術開発等の業務に従事します。
その後はキャリアアップを重ねて、本庁や管区気象台などで気象行政の企画・立案、各省庁との協議・調整、より高度な調査あるいは研究業務に従事することになります。
また、国際協力業務として、ジュネーブに本部を置く世界気象機関(WMO)や南極観測隊などでも活躍しています。

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防衛医科大学校の卒業生には一般医科大学の卒業生と同様に医師国家試験の受験資格が与えられます。試験合格者には医師免許証が交付されます。
総合臨床医として必要な診療各科にわたる基本的知識及び技能を修得するため、本校及び自衛隊中央病院において初任実務研修(医師法に定める2年間の臨床研修)を行った後は、約2年間部隊等において勤務することとなります。
この間に、初級幹部自衛官としての教育が行われます。
幹部候補生学校を卒業すると2等陸尉、2等海尉、2等空尉に任命されます。
この後、医学の専門分野に関する知識及び技能を錬磨し、医師としての資質の向上を図るために、更に2年間(一部では3年間)の専門研修が行われております。

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