日本のミッションスクールの場合、カトリック系であれ、プロテスタント系であれ、「教えられる側」(生徒)の実態として非信者が圧倒的多数であり、信仰を求められることはなく、宗教的なものに対しての理解があればOKになっている。
日本人の多くが仏教・神道的意識を持ち合わせていて、そのような家庭層で育った生徒が大多数であることも多くのミッションスクール関係者は理解している。

ただし、「キリスト教徒ではないので、クリスマスのようなイベントに参加するのも嫌だ。」というような方は入学しないほうが賢明である。

中等教育(中学・高校)であれば週1時間程度、「宗教」に関する科目があるし、高等教育(大学)であれば「キリスト教に関する哲学・倫理学・宗教学やキリスト文化」に関する科目が1単位程度、必須になっている大学が多い。

また関西学院大学アメリカンフットボール部のように一部のミッション系学校の強豪の部活動では、試合前に聖書を読み祈りを捧げる儀式をしていることもある。
  ↓
https://www.christianpress.jp/kangaku/

(「関西学院大学はキリスト教主義教育に基づいており、そもそも創設者であるアメリカのプロテスタントの宣教師が建てた大学ですので、大学の中にそういうことが自然に入っていて、アメリカンフットボール部でも試合の直前にはお祈りをするということは普通に入っている。」)

https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/jsaloon/1596938305/55

さらにいえば一部にキリスト教に対してある程度、理解がある学生がいた方がいい。
この学生の割合を上智大学は1割と設定している。

上智大学はそのために、カトリック高等学校対象特別入試を設けている。
この入試を経て入学する学生は学生全体の1割である。
別にカトリック信者である必要はない。
この入試で上智大学が求めている学生像は「カトリック精神の素地を身につけている者で、本学への入学を第一志望とする者」
これだけである。

上智大学は規律が厳格なカトリック系の大学でありながら宗教に関しては慣用である。
国際基督教大学の教員は全員、キリスト教徒であることが定められているが、上智大学は「学長」すらキリスト教徒ではない。
仏教徒やイスラム教徒の学生も多くいる。
学内には「上智大学イスラーム研究センター」があってイスラム研究が盛んである。
https://dept.sophia.ac.jp/is/SIAS/

https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/jsaloon/1585136764/114-116

カトリックの修道会系ミッション校は、どちらかと言うと、学校の設立目的が「宣教」ではなく「教育・人材育成」が主な目的。
小学校から大学までそれは同じ
カトリック教会として社会に貢献できる人材育成をすることが、カトリック修道者のミッション(指名)。
リベラル・アーツを基盤に法学や自然科学、神学などを人々に教授することがカトリック修道会の大学の使命。
学生はキリスト教徒である必要はない。
それが使命(ミッション)。

プロテスタント系教会の場合、
ミッション・ボード(mission board)ってのがあり、それは福音を述べ伝えることを使命とする組織。
それがプロテスタント系のミッションスクール。

https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/jsaloon/1596938305/42