ABC予想とは

 1985年に欧州の数学者が提示した整数論の問題。
「a+b=c」となる互いに素な(1以外に共通の約数を持たない)
正の整数a、bとその和cについて、それぞれの互いに異なる素因数の
積(d)を求める。このとき「c>dの1+ε乗(εは正の実数)」
となるようなa、b、cの組は「たかだか有限個しか存在しない」とする予想。
ABC予想が証明されると、「フェルマーの最終定理」など他の難問も
簡単に導き出すことができ、数学界で今世紀最も重要な業績になるとされ、
世界の数学者が証明に取り組んでいる。