上智大学、栄光学園、六甲学院、広島学院、上智福岡の各校はウェブサイトで下記のように述べています。

「4つの中学高等学校は上智大学の附属学校とはせず、それぞれの教育方針を継続し、各校の歴史と地域性に配慮し、その経営は独立採算を維持することを基本とします。」

とされていることから

栄光学園、六甲学院、広島学院、上智福岡の各校は上智大学の「付属校」ではないようです。

栄光学園、六甲学院、広島学院の3校に関しては上智大学に推薦で進学するための特別枠の推薦入試は、他のカトリック高等学校と同様に「カトリック高等学校対象特別入学試験」と「指定校推薦」の2種類だけです。
同一学校法人という理由の特別な付属推薦のような推薦入試は存在しません。

これら3校はいずれも男子校ですが上智大学の合格、進学者の公表されている2019年分は下記のとおりです。
栄光学園 合格者22名、7名進学(内 現役4名)
六甲学院 合格者4名
広島学院 進学者2名

このように3校を合計しても最大で13名しか上智大学に進学していません。
また、その多くは一般入試による受験と言われています。

一方、上智大学には「上智福岡」と「静岡サレジオ」の2校は上智大学の「教育提携校」とされています。
この2校は「教育提携校特別推薦入学試験」を受験して上智大学に進学することができます。
2019年の「教育提携校特別推薦入学試験」による上智大学進学者数は

上智福岡   22名 卒業生数 139名 上智大学進学者割合 15% (最大推薦枠40名)
静岡サレジオ 23名 卒業生数 122名 上智大学進学者割合 18% (最大推薦枠30名)

静岡サレジオの場合は中学3年時から高校3年までの間。設置される「ソフィアコース」在籍者が優先されて推薦されるようです。

また「教育提携校特別推薦入学試験」はTEAPで上智大学の各学科が定める基準点をクリアしないと出願できません。

上智大学のカトリック推薦も多くは地方のカトリック校より東京近郊の私立中高一貫の女子校であるカトリック校出身がほとんどです。

上智大学は指定校推薦で多くの学生が入学しますが、指定校の多くは首都圏の私立中高一貫校です。
公立高校に対しては、それほど多くの指定校推薦枠を与えていません。

私立中高一貫なら鎌倉学園のような仏教系の高校にも多くの推薦枠を与えています。

上智大学は私立中高一貫校出身者が好きなようです。

それとは逆に東京理科大の指定校推薦枠は首都圏の公立高校に多くの枠を与えています。