以下、過去(2ヶ月前)の投稿から
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国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科入学生の多くはA方式で入試を受験する。
B方式はIELTS 6.5、TOEFL iBT 79が必要で二次試験(面接)もあって募集人員は10名
A方式は
(1)「人文・社会科学」または「自然科学」
(2)「総合教養」
(3)「英語」
の3科目。
理系の受験生は(1)で「自然科学」を選択することが多い。
自然科学は数学・物理・化学・生物から2分野を選択して解答する。

ICUの入試で一番対策が難しいといわれるのが(2)の「総合教養(ATLAS)」。
これはあるトピックについて15 分程度の短い講義(ミニ・レクチャー)を聴き、それに関する学際的な設問に解答するもの。
ICU合格者の多くがこの総合教養試験について、文理関係無く幅広く問われることから、国公立大学受験のためにセンター試験対策で幅広く色々な科目の勉強をしてきた強みが生かせたと述べている。
そのため国公立大学を第一志望にしているのであれば、そのまま国公立大学試験を目標にしていけばいいのでは。
国公立大学受験のためのセンター試験対策で幅広く多くの科目の勉強をすることは、たとえ国公立大学受験に失敗したとして結果的に私立大学に入学することになったとして将来役立つことが多い。
実際、公務員採用試験で一般教養試験対策をする際、センター試験の勉強が役立ったという話は文系・理系問わずよく聞く話。
ただ、予備校や塾の講師のほとんどはこの考え方には反対している。大学受験に必要な科目だけ特化して勉強しろと。第1志望が私立大学なら科目を絞って勉強すればいいと。
塾の講師らが早慶やGMARCHの内部生について学力が劣ると酷評するのを耳にするが、内部生についても幅広く勉強しており、さらにレポート作成や実験等も慣れていることが多いから外部生よりも優れている面はあると自分は評価している。

さてICU入試の話に戻るとICU入試は試験が独特であることからある程度の対策は、絶対に必要だと思われる。
またICUはアドミッション・ポリシーでも「多様な文化との対話ができるグローバルなコミュニケーション能力」を記載しており、一年生が必ず受けなければいけないELAという「英語で行う必修授業」で実践的な英語力を養うことになる。
授業中、日本語を喋ったら減点、学期の最後に必ず何千字以上の英語論文の提出が必要と聞いた。
英語を使うことに慣れていないとこの授業は大変苦痛に感じるらしい。
しかもICUの授業は専門科目の授業も3割は英語開講だとか。
よって、自分は英語を使うことが好きな受験生でなければ受験を薦めるようなことはしない。

だが、英語が苦手でも幅広く多くの科目を勉強していれば、英語以外の科目で挽回。合格した生徒もいると聞いた。
またICUは英語が苦手でも日本語の授業はそれなりにあるし、さらに理学系の研究室もあるから大学院に進学、理系就職する学生もそれなりにいる。
これが早稲田大国際教養学部や国際教養大学との大きな違いだと思っている。
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(過去の投稿終了)