講評
まあオーソドックスで適度な難易度の良問ということだね
変に受験生レベルにあってない難問出して2割3割の得点率で合格できてしまうようなのよりは良い

文系
試験時間80分で3問出題される。標準的な問題が多いが、それでも最も差が開く科目なので、英国に不安がある受験生は満点近く、
英国に自信があるが数学に自信のない受験生は本番までに3問中2問は解き切って半分程度得点することを目指そう。
数学の配点が高い経済学部であれば、悪くても2問完答以上を目指したい。配点が低い文学部、法学部や国際人間科学部
(文科系での受験)志望で、英国に自信があれば1問完答、1問を途中までの解答としても合格に届く可能性はある。
しかし、やはりどの学部であっても2問は完答したい。ここ数年は難化傾向にあること、また2018年より経済学部が
二次試験における数学優先の配点を採用するため、数学が神戸大文系合格のための最重要科目になりつつある。

出題分野の傾向としては、微積分・ベクトル・数列が(文系数学一般でいえば確率も)頻出分野である。
2015年-2018年においてもこの傾向は続いている。 設問の傾向としては整数・数列・確率と微積分・ベクトルとの
融合問題が頻出であること、また論証がほぼ確実に出題される。このような問題に対応するべく駿台全国模試のような
難易度の高い模試を受験したり、あるいは『文系数学の良問プラチカ』、また早い段階で『神戸大の数学15カ年』や
『神戸大学数学入試問題50年』などに目を通しておいたりすることも有益であろう。

理系
5問出題される。確率の問題が出題される可能性が高く、かつ難問である。各設問とも(1)の問題は完答し、
最低でも6割程度の点数は確保したい(もちろん医学部医学科志望の受験生は別)。オーソドックスなだけに、
計算ミスは致命傷となる。方針が立った瞬間、一気に答案を書き上げる、記述力、判断力、計算力がほしい。
できるところは、極力早めに切り上げ、確率など慎重にとき進めたい分野に時間をかけたい。
複素数にからめた出題の可能性も否めないので、類題の演習も必要だろう。簡単に見えて、なめてかかると痛い思いをするのが、神戸大学の出題だと思われる。

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