「『君の名は。』は”バカでも分かる”作品だからこそヒットした」岡田斗司夫が語る
『君の名は。』ヒットの要因

「新海誠はメジャーになるために作家性をあきらめた」

今回、新海誠が挑戦したのは“作家性のあきらめ”なんですよ。
「このままではお前はジブリにはなれない。庵野(秀明)や細田(守)にはなれない」……と言われたかは分からないけど、
そこで一念発起して、「よっしゃ、わかった! 俺は中学生・高校生、言い方悪いけど“バカ”でもわかる映画を撮るぜ!
オラァ、作った! ほら、バカが泣いてる!」っていうのが『君の名は。』なんじゃないかと(笑)。
作家性をあきらめて、誰にでも分かるように徹底的にベタな方向にした。
だから、この作品は大ヒットしているんじゃないかと思います。