井筒 「だから、日本のドラマでも映画でもアニメでもたとえクソ真面目に脚本書いたところで、
   ニセモノの顔しか出てこないから、結局は薄っぺらいねん。どこの国の話か不明やもん。」

マツコ 「日本はアニメの顔っていう、特殊な世界を作っちゃったんだね。」

井筒 「アニメの聖地巡礼って片腹痛くなるわ。マジでアホちゃうかと。そこにあんな
   目玉のデカい女子はおりまへんがな! 」

マツコ 「「スラムダンク」の江ノ電とか、「君の名は。」の聖地巡礼もそうだけど、
   何であんなに写真ばかり撮りたがるんだろうねえ。食べ物屋さんでも、
   料理が運ばれてくると「ちょっと待ったー!」って(笑)。 」

井筒 「あれは何だろうな。料理の写真を必ず撮るキショい連中。
   雲や桜を見ないで写真だけ撮ってるヤツ。風景を覚えられない連中。」

マツコ 「あれだけは何が楽しいのかさっぱりわからなくて。「ちょっと待ったー!」って言うなら、
   自分の分は自分で注文しろって話よ。」

井筒 「最終的に味なんかどうでもええねん。撮って誰かに送るだけのビョーキ。」

マツコ 「まあ、こんなことに文句言ってる私たちこそ古〜い人間なんだろうね。」

井筒 「ええのよ、こうやって毎年同じことを語れるのは楽しいこっちゃ!」

マツコ 「そうよね。ネット社会の一瞬だけにアジャストしていく
   生き方のむなしさったらないからね。この対談が生きてる証拠(笑)。」

井筒 「ほんまやで。アサ芸も生き残ってくれよ! 」