全統模試

「模試の河合」と呼ばれるように河合塾の看板的存在であり、他の大手予備校・通信教育会社(駿台予備学校や代々木ゼミナール・ベネッセやZ会)が主催する大学入試模試に対し、
受験者総数が圧倒的に多く、2008年度は年間受験者数延べ273万名余りに上った。さらに、TOEIC(約170万人)、英検(約250万人)の受験者数をも上回るため、各種試験の中で最大クラスの規模を誇る。

また、地方の予備校や、独自に模試を実施できない中小予備校では、信頼性の高い「模擬試験」として、河合塾の「全統模試」を採用するところが多い。

業界最大の母集団を誇る全統模試をもとにした河合塾の偏差値データは、受験生に強い影響力を持つ。一例として、「Fラン(Fランク)大学」という用語は、河合塾が行った、偏差値による大学分類を出所とする「俗語」である

河合塾の偏差値に、高い信頼を寄せるのは、受験生のみではない。受験生の動向に関心を寄せる大学にまで、その影響が及ぶため、河合塾は大学に対してまで大きな影響力を持つ特異な存在として取りあげられている