僕は道を歩いていて、ときどきクスッと笑うことがある。

「ああ、自分は天下の慶應義塾大学生なんだ」と思うと、嬉しさがこみ上げてくる。

激烈な慶應義塾大学の入学試験を突破してから2年。

合格発表の日のあの喜びがいまだに続いている。

「慶應義塾大学」・・・・・

その言葉を聞くと、僕は自然と身が引き締まります。

大学の先輩方に恥じない自分であっただろうか・・・・。

しかし、先輩方は僕に語りかけます。

「いいかい?伝統というのは我々自身が作り上げていく物なのだよ」と。

僕は感動に打ち震えます。

「人が何をしてくれるかを問うてはならない。君が人に何をなしうるかを問いたまえ」

僕は使命感に胸が熱くなり、武者震いを禁じえませんでした。

でもそれは将来日本の各界をになう最高のエリートである僕たちを鍛えるための天の配剤なのでしょう。

日本を作りあげてきた先輩はじめ先達の深い知恵なのでしょう。

慶應義塾大学を卒業し社会に出ることにより、僕たち塾生は伝統を日々紡いでゆくのです。

嗚呼なんてすばらしき慶應義塾大学。

知名度は世界的。人気、実力すべてにおいて並びなき王者。

素晴らしい実績。余計な説明は一切いらない。

「ご職業は?」と聞かれれば「慶應義塾大学です」の一言で羨望の眼差し。

合コンのたびに味わう圧倒的な慶應義塾大学ブランドの威力。

慶應義塾大学に受かって本当によかった。