1点差不合格から追加合格…数学者志し「報われた」 学生ら喜びと戸惑い

 「努力が報われた」。
京都大の入試ミスで、追加合格の一報を受けたという
慶応大1年の男子学生(19)=横浜市=は突然の知らせを喜んだ。
数学者を志し、第1志望だった京大理学部に移るという。
ただ「周りと1年違ってしまった」と複雑な心境も明かした。

 男子学生によると、昨年2月の試験では1点差で不合格に。
慶応大理工学部に進み「ようやく気持ちの整理をつけた」ところだった
。ニュースで追加合格者が出ると知り
「『もしかして』という気持ちで大学の試験勉強が手に付かなかった」と苦笑いした。

 1日夕、京大の連絡を受けた母親から「受かっていたよ」とメッセージが届いた。
「現役合格にこだわってきた」だけに、喜びはひとしおだ。

 京大は別の大学から移る学生について、修学状況に応じて2年次からの転入も認める方針だが
、「違う大学なので、不安もある」。
一方、新入生として入学すれば、再び1年生として過ごすことになる。
「突然だったので、もう少し悩んでから決めたい」と話した。
http://www.sankei.com/west/news/180201/wst1802010099-n1.html