20代:
親もまだ現役世代なのでまだまだパラサイト可能。親の経済的庇護の下、バイト代や給料は小遣い代わり。
社会人に比べるとたいした苦労もなく適当に暮らし、夢がある、やりたい事を探しているなどといいつつ、
一生フリーターでもいいやなどと豪語する。
現実的な人生設計からは無意識に目をそむけ、根拠のない自信を持ち、社会的責任もなく自由を謳歌した気ままな生活を送る。
生活費と趣味程度なら十分な収入があり、数万円程度の買物で勝ち組の気分を味わい満足を得る。
彼女はいるが付き合いはマンネリ気味。かと言って新しい相手は見つかりそうにない。
空想に近い夢や希望を抱いている。   

30代:
同級生たちは中堅どころ。自分はまだまだ平。ただ、親が退職した頃から生活費が苦しいことをリアルに感じ出す。
しかし改心していざ転職しようにも年齢制限、経験なしで全て書類落ち。
面接にも漕ぎ着けられない。ようやく現実を知る。
収入、待遇、保障の面で他人との違いを実感し始める。
身分に差がつき始め、恥ずかしくて友人の結婚式や同窓会に出席できなくなる。
低賃金長時間労働に不満を抱きつつ転職を考えるも、うまくいかない。
この期に及んで、まだ資格取得を目指したり、自分探しのようなことを続けている。
肉体的な衰えを感じ、焦燥感に拍車がかかる。
恋人とも別れ、収入の多くを自分の趣味につぎ込むようになり、半ばヤケクソ気味に享楽的な生活を続ける。
結婚を考えると鬱になるので、ネットで「結婚は人生の墓場」「既婚者は負け組」などと悪態をつくことで憂さを晴らす。