研究によれば・・・夜勤を続けることで、睡眠障害、イライラ、うつ症状、胃病などが発症して、それらが体を蝕んでいくため寿命を縮めると報告しています。

新聞にこんな記事が載っていましたのでご紹介します。
京都府立医大の研究チームが、マウス実験で「長期間に渡って、頻繁に昼夜がシフトする生活で体内時計が乱されると死亡率が高まる」ことを突きとめ国際科学誌に発表した。
引用元: 2017年10月17日の朝日新聞デジタルより

糖尿病のリスクが高まる
ハーバード大学のフランク・ヒュー博士が、アメリカの女性看護師17.7万を調査した結果、夜勤作業者は20年後に糖尿病に掛かるリスクが上昇するとの報告がされました。しかも夜勤をした年数が長いほどリスクが高まるそうです。
夜勤年数と糖尿病発症リスクの関係?夜勤年数 1〜2年・・・ 5%上昇
夜勤年数 10〜19年・・・40%上昇
夜勤年数 20年 以上・・・60%上昇

がんのリスクが高まる
シカゴ大学の研究で、睡眠不足はがん細胞を増殖させるとの報告があります。この報告によれば・・・睡眠不足の状態では、がん細胞を攻撃するはずの免疫細胞が、がん細胞の増殖を手助けする可能性があるとしています。
夜勤では睡眠不足になりやすくなります。そのため夜勤作業者はがんのリスクが高まるという訳なんです。

シカゴ大学の研究以外にも以下のような報告があります。
女性は乳がんのリスクが上昇
ハーバード大学が付属病院に勤める看護師を調査したところ、昼勤看護師に比べて、昼夜交替勤務者では1.8倍、夜勤専従勤務者では2.9倍、乳がんを発症しやすいとの結果が出たとの報告があります。

夜勤で“がん”のリスクが上昇するのは、睡眠不足以外に、夜勤特有の原因があると考えられています。
夜勤作業者は、夜間に明るい照明の中で働くため、本来はこの時間に分泌されるはずのメラトニンが減少します。
メラトニンには抗酸化作用や抗がん作用があるため、その機能が正しく働かずに、がんが発症しやすくなるんです