こうした一連の働き方改革は、賃金削減ありきで個人の働きがいや幸せにつながるものとは思えない。ましてや冒頭に紹介した「中間層の厚みを増しつつ、格差の固定化を回避し、成長と分配の好循環を実現する」という国の目標にも逆行し、中間層の減少と格差の固定化を促進していく危険性もはらんでいる。