【国際】
●「《米国》中国念頭に日米豪印「クアッド」強化表明 サリバン米大統領補佐官」 (「毎日新聞:2021年1月30日 11時31分」)

<出典> https://mainichi.jp/articles/20210130/k00/00m/030/044000c

「米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は29日、米シンクタンクのイベントで『前任者のオブライエン氏と対談し、台頭する中国を念頭に日米とオーストラリア、インドで形成する枠組み「クアッド」の連携を重視する考え』を明らかにした。
 サリバン氏は「インド太平洋地域で実質的な政策を立案する根本的基盤となる。『トランプ前政権の取り組み』を強化し活性化する」と述べた。」

「サリバン氏は対談で「(中国が)米国内の分断などを挙げて米国の民主主義は機能しておらず、中国モデルの方が優れているとはっきり主張し出した」と指摘。
 中国に対抗するためにも、人種間の不平等や経済格差などを是正し「米国の民主主義の基盤を立て直さなければならない」と述べた。」

「そのうえで、『欧州やアジアの民主主義国と連携して中国と向き合う必要性』を強調。
 人工知能(AI)や量子コンピューター、バイオテクノロジーなどの最先端技術で世界をリードするために「米国内で野心的な公共投資を実施すべきだ」と訴えた。」

「また、中国による香港の統制強化や台湾に対する軍事的挑発などに「『対価を支払わせる準備』ができていることが重要だ」とけん制した。」


「オブライエン氏もサリバン氏に対する引き継ぎで「米国が直面している『最大の挑戦は中国だと伝えた』」と明かした。
 中国が、「戦狼(せんろう)外交」と呼ばれる好戦的な外交手法で「容赦のない世界的な野心を隠さなくなった」と指摘した。」