【国際、犯罪率(2014年)】
●「国際比較で見た日本の「安全」 《治安》」 (「nippon.com: 2014.07.29」)

<出典> https://www.nippon.com/ja/features/h00068/

「海外旅行者にとって気になるのは、訪問国の治安や安全環境だが、「日本」はどこまで「安全な国」なのか?
 公表されたデータなどで国際比較してみる。」


−「犯罪件数は11年連続減、検挙率は3割」

「法務省の2012年版『犯罪白書』によると、国内での刑法犯の認知件数(警察が把握した犯罪の発生数)は『2002年に約285万件と戦後最多』に達したが、『2003年以降、減少』に転じている。
 刑法犯の過半数を占める『窃盗』の認知件数が毎年減少したことが大きな要因だ。
 警察庁の犯罪統計では、2013年の刑法犯認知件数は『約132万件』となり、『11年連続で減少した』。」

「(ストーカー殺人や女児監禁事件など)世間を騒がせた犯罪は大きく報道されるが、身近で起きた犯罪で未解決なものは多い。
 近年では、高齢者を狙った振り込め詐欺・恐喝や薬物犯罪が多発。
 さらに、コンピューターネットワークを利用したサイバー犯罪(ネット犯罪)なども件数や規模が増大している。」


−「OECD諸国内では犯罪率は最低水準」

「こうした日本の犯罪状況は、諸外国と比べてどうなのか。
 少し古い統計だが、(一定期間に一定の犯罪の被害状況を国際比較した)国連の「国際犯罪被害者調査」(※1)結果を見てみよう。」

「強盗や恐喝、窃盗など『在来型10犯罪(※2)の被害者率』を見ると、日本の犯罪率は『2005年時点で9・9%』と、OECD加盟国の中ではスペインに次いで『2番目に低い』。
 うち『凶悪犯罪(殺人・強盗・強姦・暴行)の発生率』は、いずれもOECD諸国中で『最も低い』。」

「日本の犯罪率は『1990年に8・5%』だったが、『2000年には11・9%に増加した』ものの、『2005年には再び9・9%に減少』している。」

「こうした統計から判断すると、日本は「世界で最も安全な国の一つ」に属していると言える。
 ただし、犯罪率が最低水準でも「治安への不安」を感じる人はなお多い。」