●「中国・欧州またにかけたSAT試験問題流出作戦…江南の有名予備校講師、ブローカー立件 《警察、一味を摘発 受験生の保護者26人も立件》」(出典:『朝鮮日報日本語版:2020/09/12 07:05』)

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/09/12/2020091280002.html

「ソウル・江南地域の有名予備校講師が2014年から19年まで中国からSAT(米国大学入学資格試験)の試験問題をこっそり入手した後、その答案をヨーロッパに留学中の受験生の保護者に3000万−5000万ウォン(約270−450万円)で売っていた容疑で警察に逮捕された。」

「ソウル地方警察庁知能犯罪捜査隊は、こうした疑いで予備校講師A容疑者を逮捕し、取り調べていることを11日、明らかにした。
 警察はA容疑者と取引した受験生の保護者26人も立件した。
 このほとんどが実業家や医師などの富裕層で、A容疑者に予備校近くのカフェで5万ウォン(約4500円)札の束が入った紙袋を渡していたことが分かった。」

「SATは年に4−6回、世界約200カ国で同じ日に行われるが、時差があるため試験時間が少しずつ異なる。中国ではヨーロッパより10時間早く試験が行われる。
 A容疑者一味はこの点を悪用したものだ。」

「警察によると、A容疑者は中国でSATが終わった直後、中国の現地ブローカーから試験問題を受け取ったという。
 A容疑者はすぐに答案を作成、ヨーロッパで待機している受験生に電子メールで送り、受験生は答案の内容を覚えて現地で試験を受けたとのことだ。
 米国から中国に運送された試験問題用紙を試験1週間に開封される前に抜き取ったケースもあったという。
 A容疑者は中国側にビットコインで支払いをしていたことが分かった。
 警察関係者は「ほとんどの受験生が満点に近い高得点を取っていた。中には実際に米国の有名大学に入学した受験生もいる」と話している。」