1千万円が激減! 銀行が勧める投資の「手数料」という落とし穴
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/11210700/?all=1

アベノミクスに苦しむ銀行
「日銀のマイナス金利政策が続く中、金融機関の収益は、真綿で首を絞められるように悪化しています。特にその傾向は、銀行に顕著に見られます。
 アベノミクスは、5年間で企業の内部留保を100兆円以上も増やしました。結果、多くの企業が、銀行からわざわざお金を借りなくてもやっていけるようになりました。
 ところが日銀から銀行へは、貸し出しを増やせとばかりに国債を買い上げたお金が流れてくる。
 アベノミクスが始まってから、すでに450兆円近いお金が日銀から銀行に流れてきましたが、貸し出しできない銀行は、やむをえずに再びそのお金を日銀の当座預金口座に預けています。
 それが390兆円にもなり、貸し出しに回らないことに苛立った日銀は、これ以上日銀の当座預金にお金を預けたら、預けたぶんのお金から手数料を取ることに。
 これが、マイナス金利です。
 
 ところが、手数料を取ると言われたにも拘わらず、貸し出しできない銀行は、仕方なくお金を日銀に預け続け、その預け入れ金は2年で約100兆円も増えました。
なぜなら、日銀がお金を流すだけでなく、皆さんが、お金を預金として銀行に持ってくる分もあるからです。
 けれど運用先がないので、わざわざ手数料まで払って日銀に預け続けざるをえない。
 そこで、今、銀行が必死になっているのは、皆さんが預けようと持ってきた預金を、いかに預金ではなく投資商品に振り向けようかということです」
 
 顧客による預金と投資、銀行にとってこのふたつは決定的に違うのだという。投資してもらえば、手数料を払って日銀に預けなくてもいいだけでなく、
手数料という名の収入が得られるため二重の意味で「美味しい」のだ。